コラーゲンは肌で言えば真皮に存在しています。真皮にはコラーゲン以外にヒアルロン酸とエラスチンがあります。
これらはコラーゲン(ハリ)、エラスチン(弾力)、ヒアルロン酸(潤い)、を保ちお肌の三大美容成分と言われています。
さらにそれらの中心に線維芽細胞がありこの線維芽細胞がその三大美容成分を増やすのです。
コラーゲンとは?
コラーゲンは魚を煮込んだ汁などに多く含まれています。肌にうるおいを与え保湿を保ちエイジングケアアイテムとして重要な成分と言えます。
人間の真皮、、腱、骨、軟骨、靱帯などを構成するタンパク質のひとつでたんぱく質の30%はコラーゲンで構成されています。
コラーゲンの機能は肌のクッションとしての役割をしており肌に弾力性を与えハリのある肌を構成する大切な物なのです。
コラーゲンの経口摂取は意味があるのか
さてここで議論できな話になってしまいますが、コラーゲンを経口摂取しても意味がないという説が学説的にあります。
しかしコラーゲンにも分子が細かいコラーゲンペプチドの場合は経口摂取することでヒドロキシプロリンペプチドの血中濃度が上昇しペプチドが損傷した線維芽細胞を刺激し再生を促進するといった研究が報告されています。
ここで注意点ですが体内におけるコラーゲンの合成にはリシンやビタミンCが別途必要であるということです。
参照:Wikipedia
食事でコラーゲンを摂る方法
コラーゲンがコラーゲンとして体内へ吸収されるという話は信じがたいですが、おそらく消化の流れでコラーゲンがアミノ酸やペプチドなどに分解され、それがリシン、ビタミンC、トリプトファンと一緒に吸収されコラーゲンの生成元である繊維芽細胞がコラーゲンを生み出して新しく増えたという解釈が有望だと思います。
なので食事でコラーゲンを取り入れるのはコラーゲンが合成されるために必要な成分を摂ることによって可能と考えます。
必要な成分であるコラーゲン・リシン・ビタミンC・トリプトファンを含む食事を多くとることによって食事でコラーゲンを生成する為に必要な成分を作り最終的にコラーゲンを摂取できるというわけです。
コラーゲンを含む食品
さてコラーゲを含む食べ物に何があるのか調べてみましょう。コラーゲンを多く含む食べ物は魚です。
魚やイカやタコなどがあり肉類では鶏に含まれているようです。特に皮の部分に多く含まれているためこれらの食材で皮まで食べることを意識しましょう。
もし魚や鳥が苦手な方はコラーゲンのサプリが売られていますのでサプリを摂取した方が早いです。
食事でリジンを摂る方法
リジンはあまりなじみがないですがアミノ酸の一つです。リジンは必須アミノ酸の一つで体内で生成することはできないため大切な成分なのです。そのリジンですが主にチーズ、鰹節、落花生、そば、納豆、湯葉、などに含まれています。
リシンは健康な食品を摂っていればそれなりに意識してなくても摂取できてそうですね。
食事でビタミンC摂る方法
ビタミンCを多く含む食べ物はレモン、ミカンなどのかんきつ系やアセロラなどがあります。野菜であればピーマン、パセリ、ブロッコリー、唐辛子などに多く含まれています。
食事でトリプトファンを摂る方法
トリプトファンもあまり聞きませんが、美容界隈では非常に重要な成分だと思います。美容や健康に関する文献を読んでいるとよく目にします。
トリプトファンは9種類の必須アミノ酸の中の1つなのでリジン同様体にとって必要なものであることがわかります。
トリプトファンを多く含む食品はリジンと似ていて乳製品や豆類、魚であればマグロなどに含まれます。
体内でコラーゲンを合成するために必要なものは普段の食事を健康的に摂るという意識改革でどうにかなりそうです。
いちいち考えるのが難しいのであれば、サプリメントでコラーゲンペプチド、ビタミンC、必須アミノ酸を摂取する手もあります。コラーゲンのみを摂取して普段の食生活が悪いと意味がないのです。
コラーゲンの肌への効果
さてコラーゲンは肌へのハリを与えたるみやくすみを抑えて見た目を若々しくしてくれます。
しかしながらコラーゲンだけではそうした効果は見られないので注意が必要です。理由は真皮の構造にあります。
コラーゲンは糸の様に肌の真皮に張り巡らされておりそのジョイント部分がエラスチンになります。そしてそれを埋める水分がヒアルロン酸になります。エラスチンとコラーゲンが混合しやすいので気をつけましょう。
言葉では分かりにくいので図をご覧ください▼
これらの肌の若さに影響を与える成分は細胞外マトリックスと組み合わせて線維性結合組織を構成しています。これらの成分は紫外線によって破壊されたり加齢によって減少したりでしわが目立ってしまいます。
コラーゲンの効果というよりコラーゲンと線維結合組織を組み合わせた効果という表現が正しいのですが今はコラーゲンの効果ということにしておきます。
コラーゲンの効果
- しわ予防
- くすみ予防
- たるみ予防
- アンチエージング
動物性コラーゲンと海洋性コラーゲン
コラーゲンには動物の骨や軟骨から抽出されたコラーゲンと魚の骨や皮から抽出されたコラーゲンがあります。
植物性コラーゲンもありますが、植物には本来コラーゲンが存在しません。植物性コラーゲンは植物の線維からできています。
動物性コラーゲンは熱に強く加工しやすいためコラーゲンのほとんどは動物性コラーゲンになります。
一方で海洋性コラーゲンは動物性コラーゲンと比較するとにおいが少ないのと脂肪分が少ないことがメリットと言えます。
コラーゲン配合化粧品の選び方
さてここが重要なポイントです。コラーゲン配合の化粧水を使い肌の奥まで浸透させることは可能か?という質問に対して非常に難しいと答えます。
ポイント
コラーゲンのタイプを知る
低分子化コラーゲンを選ぶ
まずコラーゲンは脂溶性タイプのものや水溶性タイプのものなどがあります。
それぞれメリットデメリットがありますが、化粧品でお勧めなのは低分子化されたコラーゲンを選ぶべきなのです。
理由は簡単です。肌のコラーゲンが存在する部分は真皮であり、真皮までコラーゲンを届けようとすると現実的に不可能です。
しかしながら、真皮や角質層おくまで浸透させるコラーゲン配合の化粧水が存在するのも事実です。
低分子に改良されたコラーゲン配合化粧水なら真皮まで浸透させることができ真皮に元々あるコラーゲンに働きかけます。
真皮まで浸透しなくても角質層の奥まで浸透させれば万々歳なのでコラーゲン配合の化粧品を選択する際は「低分子化」や「ナノ化」という言葉が記されているかどうか確認したうえで購入することをお勧めします。
もしくはイオン導入美顔器を使って肌の真皮まで浸透させる方法もあります。
コラーゲンの副作用
コラーゲンの副作用は非常に稀ですが数件副作用が報告されています。ゼラチンは少なからずアレルゲンを持っていて過去にアレルギーを引き起こした例もあるようです。
コラーゲンには人型コラーゲンがありますので人型コラーゲン製品を使うことでアレルギーのリスクを下げることができます。
まとめ
今回はコラーゲンについてのお話でした。皆さまもコラーゲンについての知識を深めることができたでしょうか?
コラーゲンを作り出すためにはコラーゲンやビタミンC、レチノールなど多くの成分を摂り入れる必要があることを学びました。
弾力性のある活々した肌を取り戻すためには健康的な食事をしっかりとることがポイントですね!
以上